虹をつかむ男

監督は、山田洋次さん
主演は、西田敏行さん
公開は、1996年12月
本当なら寅さんの49作目が公開されるはずが、渥美清さんの死去によりこちらの映画に
シリーズ化されるとも考えられたが2作で終了
釣りバカ日誌が寅さんを引き継ぐ形となった

 元々寅さんの撮影が予定されていたこともあり、マドンナ役の田中裕子さんがそのままヒロインに
さくらにひろし、満男、おいちゃん、おばちゃんは全員出演
寅さん自身も、上映される映画に、最後のバス停にと出演
映画、寅さんへの愛情が詰まった作品であることは間違いなし
このあたりのヒューマンドラマは山田監督の得意中の得意とするもの
ただ、それが強すぎるためか寅さんを継承する作品と期待されたためか、どうも薄っぺらに感じてしまうのは仕方がないのかな
松竹の営業方針もあったからかもしれないが、渥美さん死去後すぐにこの作品では寅さんを引きずったままになってしまっている
映画の中にも登場する「ニュー・シネマ・パラダイス」のように純粋に映画を愛する人の作品に仕上げたほうが良かったような気もします
まぁ、それぐらい寅さんの後を受け継ぐ作品として期待されたことが、何かこの映画のテーマをわかりずらくしてしまって残念です