ロード・ジム

作者は、ジョゼフ・コンラッド
出版は、河出書房新社です
池澤夏樹さん編集の世界文学全集の中の一冊です
少し前に読んだ『スローボートで中国へ』に登場する作品です
最初全然わからなくて悪戦苦闘
誰が誰、何で何でとストーリーがわからない
頭の中がぐちゃぐちゃでした

勝手に航海物と思って読みだしたのが間違い
実に暗いお話でした
何で乗客を捨てて船から逃げ出したのか
それがはっきりしないから最初は悶々
でもそれが書いてあったらこの小説は存在しない
わからないのに船を捨ててしまった事実だけだ主人公を苦しめます
そして様々の地を流れながら、過去を知る人に出会うとその地を去っていきます
やっと幸せの地を見つけたかと思ったが、やはりラストは悲劇
ここまで苦しみを持ち続けた主人公を知りません