鉱山(ヤマ)のビッグバンド

作者は、小田豊二さん
出版は、白水社です
神岡鉱山の従業員でつくられたジャズバンド
神岡マイン・ニュー・アンサンブル
持っていた鉱山のイメージと全く違います

 カミオカンデで有名な神岡鉱山
あのガッタンゴーは神岡鉄道廃線跡です
鉱山と言うと悲惨な労働貧乏で荒くれ『青春の門』に出てくるようなイメージですでもここで描かれている生活はそんなイメージを覆します
早い時期からのテレビの普及や水洗トイレ
確かに今は廃墟ですが軍艦島などの当時としては最先端の生活のはずです
住居や水道、燃料費などの会社からの無償提供
そして危険で不規則な労働に見合うだけの賃金
そんな中からモダンなジャズバンドが登場します
今の警察音楽隊などは多分それを仕事とするプロ集団
でもこちらは鉱山労働者としての仕事を持った人たちのアマチュア集団です
素晴らしい演奏技術に支えられて中部地区有数の楽団に成長します
しかしプロでなかったことがあだとなります
鉱山の衰退とリストラ
そしてバンドは終焉を迎えます
最後に語られるイタイイタイ病
この病気の原因をつくったのも同じ会社です