浮雲

監督は、成瀬巳喜男さん
出演は、高峰秀子さん、森雅之さん
公開は、1955年1月です
戦争の影が残る時代
どうしようもない男と別れられない女

男前の森雅之さんがどうしようもない男をだらしなく演じてます
病気の妻がいても次々と女性と関係
愛人と旅行に行きながら、そこで出会った女性とも関係
別れるだとか言いながら一向にそんな気配もなし
実生活でもそういう人だったなどと聞くと演技ではないのではと思ってしまう
どんどん女性やその周りの人たちを不幸に陥れる男
原作の林芙美子さんの怨念かも
妻も亡くし、伊香保で出会った女性は旦那に殺される
最後には最初に出会った女性と屋久島でやり直すはずが、女性は亡くなってしまう
もし亡くなっていなかったら、また同じような生活を送っていたんだろうなと思える男
延々と話が続けられそうな男
こんな男になってみたいと感じてしまう
だらしない、なかなか味のある言葉です