戦争のはらわた

監督は、サム・ペキンパー
出演は、ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シャル
公開は、1977年3月
確かにジョン・ウーさんが影響を受けたのはよくわかります
スローモーションの場面などそっくり

映画はドイツ軍が主役で相手役はロシア
イギリスの映画なのに珍しい設定
中々敵国ドイツを主役にはしないでしょう
今の日本や中国では考えられない
場面は敗色濃厚なロシア戦線
そこに送り込まれてきたドイツのエリート将校
その目的は勲章をもらうこと
ですから実力には疑問符
部下にはたたき上げの曹長
使いこなせるはずがない
この曹長を演じるのがジェームズ・コバーンさん
どちらかと言うと脇役が似合う役者さん
大脱走」や「荒野の七人」
あのニヤリとした笑いと長身
この映画でも存在感抜群の主役ではありません
そして映画全体も脇役っぽい人を集めて製作されている気がします
それでも不思議な迫力があるのは監督の力量なんでしょうか
戦闘場面などはこの時代ですからCGではなくて実写
それがCGにない現実感を生み出しています
そしてやたら人が死んで血だらけ
深作さんのヤクザ映画にも似ています