「世界のクロサワ」をプロデュースした男本木荘二郎

作者は、鈴木義昭さん
出版は、山川出版社です
黒澤明監督のお話もけっこうページを割いてます
名プロデューサーからピンク映画の監督へ
悲惨なようで悲惨でない

有り余る才能をお金のルーズさでスポイルしてしまったかつどうや
それでも最後まで映画の世界で生きていた
いつもお金に追われていた
一方の黒澤監督はいつも黒澤像に追われていた
正直に言えばこの名プロデューサーがいなくなって黒澤監督は失速
天皇と言われながらそれに見合った映画は生み出していない
かたや名プロデューサーは制作の場に戻り、ピンク映画で時代を築く
でもそこで頭を出すのはお金に対するルーズさ
時代が二人を追い越していく
裸の王様になった黒澤監督
裸を撮り続けた本木さん
持つべきものは友