ホテル・ムンバイ

監督は、アンソニー・マラス
出演は、デーヴ・パテール、ナザニン・ボニアディ
公開は、2019年9月
テロに襲われた超高級ホテル
ドキドキの2時間です

脱出ものというのかパニックものというのか極限での人の姿を描き出す映画
必ず身勝手な人物が登場するのはお決まり
実話に基づいているから実際極限状態になるとそういう人物が出てくるのは事実なんでしょう
まあテロ活動がいいはずがありませんが、犯人たちは本当に殺人機械のように描かれています
命令だけに従い、それは全て神のため
ただこういう狂信的な信仰はイスラム教だけに限らない
行き過ぎた宗派はその宗教にも異端として存在する
でも一人だけイスラムの教えを唱える女性を殺害できなかった犯人
全てが正しいと教え込まれても、それに逆らう心からの良心
その彼も突入した特殊部隊に殺される
でも彼の場面だけがほんの少しだけイスラム教に寄り添っている気がします
黒人差別の話が最近話題上りますが、イスラム差別も特にアメリカでは根強く存在する
確かに勇敢にホテルマンとしての職務を全うした人たちの物語です
でもやっぱり事件の発端となった宗教の方が気にかかってしまいます