読まれなかった小説

監督は、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン
出演は、アイドゥン・ドウ・デミルコル、ムラト・ジェムジル
公開は、2019年11月
何やら重苦しく話が進む映画
この重苦しさは親子の気持ちのずれを表しているのかな

教師でありながらギャンブルにのめり込み、夢だけを見続けている父親
息子は大学を出たけれど、これからどうすればいいのかわからない
今は書き終えた小説を出版することだけを目標にしている
正直に言えば二人ともダメ男
父ちゃんは家にちゃんとお金を入れず、電気も止められてしまう有様
それなのに井戸を掘り、いつかは羊を飼って暮らそうなどと考えている
息子は息子で小説の出版のパトロン探し
それは面倒くさい奴
小説家には議論をふっかけ、実業家には頭でっかちのインテリとバカにされる
態度も悪く、こんな奴に誰が金を出すと見てる方が思ってしまう
ラスト近くに出版するのですが1冊も売れない
きっと独りよがりなお話なんでしょう
だいたいどうやって出版のお金を工面したのかも怪しい
そんなお話が3時間近くも繰り広げられる
観てるこっちが疲れてくる
最後には二人の心が通じ合うのですが、何でが正直な感想
理屈っぽい映画だなあ