おれの中の殺し屋

作者は、ジム・トンプソン
出版は、扶桑社
映画『キラー・インサイド・ミー』の原作です
映画を観たけど疑問点多々

それなら原作も読まないとと読んでみました
いやいやちゃんとお話がわかりました
幼い頃の性体験
そして兄の死
全てが殺人に結びついていたんですね
映画の不気味さが本ではもっと感じました
俳優の声がないから、独白のようなセリフがより心に突き刺さってくる
淡々として冷静な殺人とその連鎖
なぜにこんなに冷静なのかと
兄の死と最初の殺人との関係
その殺人からどんどんと繋がる殺人
鬼のように慕ってくる若者をも冷静に殺していく
狂気を超えた狂気
そして普段の物静かさ
恐ろしそうな人には自己防衛で近づかない
でも優しげな普通の人が側にいれば何となく心を許してしまう
そういや殺人事件の近所の人へのインタビューではとてもそんなことをするような人には見えませんでしたが圧倒的多数
普通の人にこそ気をつけないと