ウディ・アレンのザ・フロント

監督は、マーティン・リット
出演は、ウディ・アレン、ゼロ・モステル
日本では、劇場未公開
ツタヤのディスカスさんでのレンタルなんですが、偶然なのかこちらも赤狩り時代の映画界を描いた作品です

ウディ・アレンさんの監督作品ではないのですが、ひねくれてて粋なところなどは監督作品かと思ってしまいました
『真実の瞬間』が正面きって赤狩りに反対した人たちを描いているのに対して、斜にかまえてそれを利用した人から入っていくところが実にひねくれもの
確かにハリウッドを追われた人たちは才能あふれる人たちだったから目をつけられた
俳優さんたちは姿を変えて映画に出演することができなかったが、裏方の脚本家さんたちは実名を隠せば少しは仕事もできたはず
それならば脚本家を生み出してゴーストライターに徹するのもあり
結局そうやって生み出した脚本家にも疑惑の目は向けられてしまう
そこで取った行動は、それまでの彼らしくない見事な行動
作り上げられた映画人であっても心意気はあったということでしょう
監督作に負けず劣らず音楽も粋です