西部戦線異状なし

監督は、ルイス・マイルストンさん
出演は、ルイス・ウイルハイムさん、アーノルド・ルーシーさん
公開は、何と1930年10月ということで昭和5年
第一次世界大戦を振り返っての明確な反戦映画です

 学生たちを戦場に駆り立てる老教師の教室の場面から始まり、蝶に触ろうとして塹壕から頭を出したところ狙撃される場面で終わる
足を切断され、そして亡くなる同僚のブーツをもらった人たちが次から次へと死んでいく
怪我をしてふるさとへ帰ったら、老教師は昔と同じように生徒たちに戦争へ行けと駆り立てている
そこで戦争の真実を語るものの、生徒たちからは卑怯者と言われる
居場所のないことを悟って再び戦場へ
同僚たちと再会し心の安息を得るも、良くしてくれた先輩との再会は、先輩の死で終わってしまう
人が人を殺すことの恐怖
たくさん殺せが勲章がもらえると言う
間違いなく誤った考え
これほどの反戦映画が作れるアメリカは他国に戦争を仕掛ける
自国が戦場になったことのない国の奢り
いや、良心を持った人々はいるはず