陸軍

監督は、木下恵介さん
出演は、笠智衆さん、田中絹代さん
公開は、1944年12月
国策映画と言われる戦争のための国威高揚映画
もう戦争の大勢は決している昭和19年末
戦争に行くことが誇りであることを訴える

ラスト間近から続く田中絹代さんの場面が軍部に不評で、木下監督は二度とお呼びがかからなっかたと言われている
そうは言いながら陸軍省の映画を制作したのは事実
笠さん、田中さん、木下監督と戦後も活躍
このあたりはやはりドイツと違うと考えさせるところも
ドイツはナチスへの協力者を戦後徹底的に排除してきた
映画関係者も同様
日本の映画関係者はそうではなかったところがやはり大きな違い
そのあたりは、指田文夫さんの『黒澤明の十字架』に詳しい
日本の映画関係者の意識は、戦争協力への意識が大きくドイツあたりの関係者と違うみたいである
この映画たいして制作費もかかっていないだろうし、既にフィルムも欠乏していたという
どれだけの人がこの映画を見たのでしょう
映画館で公開というよりは、学校や職場での公開だったのでしょうか