阿片王 満州の夜と霧

作者は、佐野眞一さん
出版は、新潮社です
満州での阿片は国家の大きな財源の一つ
皇帝溥儀の奥さんでさえ中毒患者
その阿片を扱った日本人のお話
闇の世界です

今の覚せい剤と同じで多くの利権の絡む商売
普通の人がやってさばけるものじゃありません
それを国家規模で行って、取り仕切った人物
里見甫がその人
普通なら敗戦と同時に消え去るのが運命と思いますが、ちゃんと日本に戻ってきて、極東軍事裁判では無罪の判決
そして平穏に亡くなります
不思議な人生です
満州のすべてを知っていながら、語らずに亡くなる
本当の話を聞かせてほしかったと思います