マロニエの花が言った 上・下巻

作者は、清岡卓行さん
出版は、新潮社です
まずはその量
上下で1000ページを超えます
通勤中には読むには重い
寝転んで読むにも重い
でもそれだも面白い

本の主役は、藤田嗣治さんと金子光晴さん
バン様は絵と詩は苦手
絵は見てもよくわからない
草間さんのように見て強烈なものとやたら精巧なものはまだ大丈夫
詩は俳句とか短歌と一緒でその短い文章から世界を想像できない
でもこの本は人物を読むから大丈夫
やたらと同じエピソードを何度も登場させるので面倒くさくなるのですが、そこに登場する人たちがイキイキしてます
第一次世界大戦から第二次世界大戦までのパリ
不思議と読み進むうちにパリに行きたくなります
外国人に厳しいと言われるパリなのですが、この人たち平気に溶け込んでいます
華やかでおしゃれだけど少し斜に構えてる
そんな街での日本人
ありきたりですが輝いています