従兄ポンス-ある収集家の悲劇

作者は、バルザック
出版は、藤原書店です
確かに悲劇です
なんでこんな目に遭わないかんのかと思ってしまう
善人は出てこんのか

そしてもしかして同性愛も描いているんでしょうかこの小説は
ポンスとシュムッケの二人の生活はそれを感じさせます
挿絵がまたリアル
小さい頃読んだホームズのシリーズもこんな挿絵だったような気がするんですが
落ちぶれてはいるけれど稀代の収集家
その価値は計り知れないほど
それに気づいた周りの人がその獲物を狙う
ハイエナのように集まり人たち
人が人を呼ぶ
結局最後は全ての財産を奪われてしまう
いやポンスは奪われないように策を講じて死ぬのだけれど
残されたシュムッケはあまりに純粋
後味が悪くなるはずなのに何故かならない
きっと誰もが持ってる欲望を正直に描き出してるから