ニキータ

監督は、リュック・ベッソン
出演は、アンヌ・パリロージャン=ユーグ・アングラード
公開は、1991年1月
殺し屋映画なんですが陰がある
このあたりはやはりフランス映画ですね

強盗殺人犯が過去を消されて殺人者の訓練を受ける
諜報部員なんかにもありそうなシチュエーション
不思議とさもあり何と思えさせたところで製作者の勝ち
もう感情移入が始まっている
そしてこの殺人者はストイックでもマッチョでもない華奢な女性
恋をして彼氏と同棲もしている
普通は身元も明かさず闇の世界で生きると思うのに
そんな彼女が電話一本で殺人に駆り出される
だから強盗殺人犯で切れやすくて嫌な女性だった彼女を好きになっていく
最後には彼女は恋人や組織から姿を消している
そして彼氏も彼女の本当の姿を知っている
このまま終わるはずがないと思っているとエンディングロール
国家の秘密組織なら彼女を追いかけ、彼氏を抹殺するはず
だけどそれを見せてしまったら、感情移入した観客の心を台無しにしてしまう
そこまで考えてのエンディングでしょうかね