クララとお日さま

作者は、カズオ・イシグロ
出版は、早川書房
やはり素晴らしい作家さん
こんどはAFですか
どうすればこういう物語が書けるのか

行きも帰りものめり込むように通勤電車で読みふける
「わたしを離さないで」では臓器提供のために生み出されたクローンたちを描き、読んだ時の衝撃は言葉では言い表せません
もしかして人間は生き残るために実際に行うかもしれないという近未来感
そしてクローンたちの切なすぎる感情
この作品では知能を持ったロボットが主人公
人間の子どもと友だちになるために生み出されたロボット
ショーウインドーで選ばれるのを待ち続けるいじらしさ
そして買われれば一生懸命に尽くすいじらしさ
病気がちな子どもを救うために身を投げ出すけなげさ
それが知能を持ったロボットの生き方
最後にはやっぱりこうなってしまうのかと考えてしまう最期
子どもが巣立てば役目も終了
あまりに切なすぎます
SFではありますがすごく血が通っています
とりあえずはお日さまでも浴びましょうか