オープン・シティ

作者は、テジュ・コール
出版は、新潮社
本当に途中までは苦痛の一言
全然ページが進んでいかないのですから参ってしまった

それなら途中で読むのをやめればいいやんと言われそうですが、それができない
面白くなくても苦痛でも最後まで読むのが信念
ただそうすると途中で簡単に気が散ってしまい、読むスピードが異様に遅くなる
読書タイムは通勤タイムなので関係ない人のしぐさや車窓から見えるもの目がいって、頭の中では全然違うことを考えている
それが第一部だったんです
ところが第二部に入ったら急に面白くなる
精神科医が過去と今を語るスタイルなんですが面白さが全然違うんです
もちろん読むスピードにもギアが入る
そして感じる人種というもの
地位も名誉も手に入れようとする医者でありながら感じる違和感というか居場所の違い
そして同じ黒人の少年から襲われケガを負い、金品を奪われる自分の姿
あなたにレイプされたという女性の登場
あの第一部の退屈さは何だったのだろう