ブラス!

監督は、マーク・ハーマン
出演は、ピート・ポスルスウェイトユアン・マクレガー
公開は、1997年12月
前に読んだ「鉱山のビッグ・バンド」を思い出すような内容
いつも通り泣きました

主演のピート・ポスルスウェイトさんを観てると「細うで繫盛記」の吉田義夫さんを思い出しました
何か似てるんですよね
斜陽産業のイギリスの炭鉱
そんな時代に現れた首相はマーガレット・サッチャーさん
彼女の政策は石炭産業の息の根を止めるもの
この映画ではその政策を痛烈に批判
エンターテインメントでもちゃんとそういうことを盛り込んでくるのが海外映画
最初、このバンドの指揮者は炭鉱のおかれた状況に目をつぶり、音楽のことだけを考えている現実逃避の人物かと思ってました
バンドのメンバーからはなけなしのお金を寄付として集める鬼のような仕打ち
息子には楽器が良くないから新しいのを買えと簡単に仰る鬼
息子は借金に苦しみながらも楽器を購入
すると家庭は崩壊
なんちゅうおっさんかと怒りさえ覚える展開
でもコンテスト優勝のスピーチは全然違った彼の一面の強烈に描写
ただ、現実には炭鉱は閉鎖
この後の人生を考えるとやっぱり辛いなあ