夜の大走査線

監督は、ノーマン・ジュイソン
出演は、シドニー・ポワチエロッド・スタイガー
公開は、1967年10月
先日亡くなられたシドニー・ポワチエさんの代表作
本当の差別はこんなもんじゃなかったんでしょうね

列車を待っていた黒人男性がある殺人事件の容疑者として連行される
どう見ても身なりのいい男性ながら黒人というだけで連行
身元を調べると実は殺人課の警察官
彼の勤める警察署の署長は田舎町の殺人事件への協力を彼に要請する
でもここは南部の田舎町で彼一人では誰も協力なんてするはずもない
そこに相棒として登場するのは田舎町の警察署長
とんとん拍子に事件解決かと思わせながら、よく考えるとかなりの推理ミス続出
大金持ちの木綿農家を犯人と思い込んでお家まで行ってビンタ合戦
署長は自分の部下まで容疑者にする始末
残された時間も短くて大丈夫かなと思っていたら予期せぬ犯人で終了
確かに何度も画面に登場して胡散臭くはあったのだけれど、殺人まで犯すような人物には見えなかった
どうも推理映画としては今一つのような気もするのですが、黒人が主人公というところにこの映画の一番大きな価値があるのでしょうか
映画の主人公のように白人からは黒人と言われ、黒人からは白人の手先と永らくシドニー・ポワチエさんは言われたと言いますが、それは道を開こうとする人の宿命ですよ