ジプシーのとき

監督は、エミール・クストリッツァ
出演は、ダボール・ドゥイモビッチ、ボラ・トドロビッチ
公開は、1991年4月
ユーゴスラビアの映画で主人公はロマの一家
貧乏から這い上がろうとする映画なんですが、やはり欧米の作品とは違いますね

うまく表現できないんですがストレートじゃない気がするんです
がむしゃらに上を目指すという感じではなくて何となく流されながら上を目指していくって感じなんです
だから主人公の気迫とか気力感はかなり薄い
こういう映画だと結構頑張れと応援したくなるのですがそんな感情も起こらない
騙されてもまた騙されるという人の好さが魅力なのかもしれませんがまたかよと思うのも確か
孫を溺愛するおばあちゃんは溺愛のし過ぎ
フィアンセの女性も叔父と関係を持つのだけれどその後の態度ははてなマーク
足の悪い妹も騙されて売られてしまうのだけれど再会したときは悲壮感がない
どうやらこれこそお国柄なんでしょうか
力任せに訴えてこずにすごく遠くから眺めている感じ
モヤモヤ感の解消されない映画でしたね