誰かがこの町で

作者は、佐野広実さん
出版は、講談社です
いやー、一気に読みましたよ
面白いですなあ

ある町でおこった幼児誘拐殺人事件
同じ町でおこった一家失踪事件
そして弁護士事務所を訪ねてきたある女性
調査をするのは過去の出来事で心に傷を調査員
設定も役者もそろってますよ
そして謎を解けば今の日本社会への警鐘のような結末
この結びつきは最強ですね
普通は通勤時間帯を利用しての読書なので大体1冊1週間のペース
この本もそのつもりで読み始めだしたのですが初日に数ページ読んだだけで虜
翌日も我慢の数ページ
もう限界とお休みの日に一気読み
読んじゃうとストックがなくなるけれどちょうどキンドルで本も買ってあるからその心配もなし
しかしこの町の気持ち悪さは尋常じゃありません
そしてこれはある意味カルト集団
ただそれの属することのできる人にとっては楽園
善悪の判断が集団心理でマヒしてしまってるんですから困りもの
でも調査員の過去にもあるようにそれは働く会社でもおこりうること
人間誰でも保身を考えるし、それが弱さにもなってしまう
正直に意見をいう人への妬みと嫉妬
そして排除
本当に考えちゃう1冊ですね