地図と拳

作者は、小川哲さん
出版は、集英社です
本文が625ページですよ
最近珍しい大作です

舞台は満洲
あの日本の生命線と言われた満洲です
その国に出向いた日本人と中国人にロシア人神父
それぞれがそれぞれの思惑で生きていく
確かなのは元々そこに住んでいる人たちがいるということ
日本人もロシア人もその人たちを断りもなくその土地を手にしたこと
政府という意味じゃなくてそこに住む一般の人たち
植民地はそういうものだと言われればそうですが、支配者が被支配者に寛大であるはずはないです
日本人であろうとロシア人であろうと
そして戦争に反対する者を非国民として片づけてしまう暴挙
遠い昔の世界がもしかして身近に迫っているのかと感じてしまう今日この頃
そんな中でも戦争の行く末を理解していた人たちがいたのも確か
でも無力なんですよね
国家や権力の前では