美麗島プリズム紀行

作者は、乃南アサさん
出版は、集英社です
美麗島ってどこでしょうかご存じですか
日本人が行ってみたい外国でも上位に入る台湾です

ひとつの中国を提唱する中華人民共和国のお隣の中華民国
かつては日本の植民地でかつては中国と言えばこちらが中国でした
そんな台湾の旅行記なんですが、この国は本当に苦難の国家です
現地人が住んでいた島に急に現れた日本人
もちろん近代化には貢献したのでしょうが、植民地ですから弾圧はあります
その次に現れたのは国民党の方々
共産党に中国本土を追われた国民党は台湾に逃げ込み、再起を期します
もちろん叶わぬ夢なのですが、その国民党による弾圧が今度は起こります
それに反対する人たちとの騒乱
戒厳令が解除されたのは1987年です
犬がいなくなったら豚がやって来た
番犬にもならず食い散らかすだけの国民党を皮肉った言葉です
食べ物がおいしくて親日的な国家
そんな見かけだけではすることのできない台湾がこの本には書かれています
一国家二体制などと甘い言葉で香港を手にした中華人民共和国
今度は何を狙っているのでしょうかね
その時台湾や日本はどうするのでしょうかなどと考えちゃう本です
旅行記と思って読んじゃあいけないですよ