太陽がいっぱい

監督は、ルネ・クレマン
出演は、アラン・ドロン、マリー・ラフォレ
公開は、1960年6月
何と生まれた年に公開された作品だったんですね
こちらは年をとったけれど、この映画は全く古さは感じさせない名作です

主演のアラン・ドロンさんを観ると二枚目とはこういう人を言うのだとおもい知らされます
整った顔立ちにスラリとした体形
ヨットに乗っていても、町中を歩いていても全てが絵になっている
シャツを羽織っただけの姿もスーツでバッチリときめた姿も全てが絵になっている
日本人の女性が熱狂したのもわかります
原作がパトリシア・ハイスミスさんというのは知りませんでした
そしてアラン・ドロンさんが出演しているので舞台もフランスだと思っていたのですが実はイタリアだったんですね
金持ちのバカ息子の腰巾着に耐えられなくなった主人公がバカ息子を殺してバカ息子に成りすます
そしてバカ息子の彼女も手にして海岸沿いのカフェでこの世の春を謳歌する
抜け出せない世界から抜け出した青年のはつらつとした顔
日の光を浴びて太陽がいっぱいと独り言のように話す姿
その先で待っている大きな失敗
でも太陽を浴びるアラン・ドロンさんの姿があまりにも強烈
犯罪としてはとてもずさんな犯罪ですけれど、それをも帳消しにする映画の画面
名作ってこういう風に生まれるのですね