作者は、細田昌志さん
出版は、小学館です
もう力道山さんを知っている人も少ないでしょうね
正直バン様世代でも当時プロレスはジャイアント馬場さんのアントニオ猪木さんでしたから
戦争で負けた日本人がアメリカ人をリング上で叩きのめす
始まったテレビ放送と共に日本人は熱狂
でも彼は日本人ではなく朝鮮半島出身の人物
いろんな矛盾を含みながら日本人を鼓舞し、事業を拡大していく人物が力道山さん
事業自体は自転車操業で彼がリングに立たない限り資金が回らない
奥さんとの結婚も銀行から借金をするための手段の一面もあった
そして軽傷と思われたケガでの突然の死
直前の北朝鮮との関係
怪死としかいいようもないその最後は明らかにされるのか
と思って読み始めたこの本
でも結婚数ヶ月で夫を亡くした夫人の本ではやっぱり無理でしたね
莫大な借金を背負っての社長業と、すべての事業の清算
節目節目で引っぱりだされる数奇な運命
そして肝心な部分をはっきりと語らない夫人の言葉
影や闇の部分を期待して読み始めると明らかに拍子抜け
ただ苦労話と魑魅魍魎のような人々に利用された人生が綴られているだけ
まあそれしか書きようがなかったのかもしれません
ただやっぱりうーんですかね