フィッシャー・キング

監督は、テリー・ギリアム
出演は、ジェフ・ブリッジスロビン・ウィリアムズ
公開は、1992年4月
こちらも名優ロビン・ウィリアムズさんの主演作
これほどの名優でも自ら命を絶ってしまう

『夕鶴』ってお話をご存じですかね
助けられた鶴が人の姿になって助けてくれた人と結婚し、恩返しをする話です
機を織って恩返しをするのが実は自分の羽を織り込むことで素晴らしい織物を織っていく
まさに身を削っての恩返し
ロビン・ウィリアムズさんも若い頃から薬物にアルコールに依存し、その上精神疾患まで患ってしまっていたそうです
まさに演じることが治療でもあり、また症状を悪化させる原因であったのかもしれません
ガープの世界』での演技もそうでしたが、優しさと狂気というか二面性を演じるのが抜群に上手い俳優さんです
それはもしかして演技ではなく、地だったのかなどとも思ってしまいます
あのテンションの高さはやはり病気かとも
この映画では銃の乱射で妻を失った元大学教授薬
その元大学教授の正気を失い、自分の作り出した世界に籠ってしまった役柄をロビン・ウィリアムズさんは完璧に演じています
そしてジェフ・ブリッジスさん演じる元DJはこの乱射事件の犯人を番組で後押しするような発言をしてしまっているんです
二人が出会ったことで元DJは言いようのない自責の念にかられ、何かと彼を手助けしていきます
本当に重苦しい映画ですがエンディングで見事に灯がともります
名優に乾杯って気分ですね