監督は、川島透さん
出演は、金子正次さん、永島暎子さん
公開は、１９８３年１０月です
人が殺されることもないヤクザ映画として話題になって何十年も前にビデオをレンタルした覚えがあります
金子正次さんってこんなに優しい顔でしたっけ
ヤクザであることに疲れて足を洗い、妻子と堅気に生きることを決意した主人公
自分の舎弟はヤクに溺れて死んでしまった兄弟分の情夫に
もう一人は出世し、舎弟を持つ身分に
それなのに自分は酒屋で働き、ひと月分の給料はヤクザ時代の３日分の稼ぎ
家族との安らぎと幸せを求めて足を洗ったのにそこにあるのは現実の世界
簡単に言えばお金
昔の仲間が助けを求めて来ても渡すお金は微々たるもの
幸せだけれど何か物足らない生活
大売出しに並ぶ妻と子の姿を見た時に彼は幸せな生活から足を洗い、元の世界へ戻って行く
ヤクザ同士の抗争シーンもなければ、殺人シーンも皆無
それでいて男のやるせない生き方が見えてくるヤクザ映画
成功する舎弟を北公次さんが演じているのですが、舎弟だった時代の弱々しくて頼りない姿から舎弟を連れて主人公の家にやって来た時のカッコよさ
主人公の妻がつぶやくカッコよくなったわねの一言
主人公のいる場所はここでないというようなこの一言
戻るのは必然だったのでしょうね
