星くずの片隅で

監督は、ラム・サム
出演は、ルイス・チャン、アンジェラ・ユン
公開は、2023年7月
なんちゅう女や、主人公はいいように弄ばれてるやないかなどと思うのですが
いやいやこれこそ究極の優しややないかとも思ってしまう

こういう映画を見せつけられるとやっぱり香港映画は素晴らしいやないですか
アクションだけじゃなくて人としてってのを描いても一級品の作品を生み出す底力を感じさせます
舞台はコロナ禍の香港
観始めはこの女性が嫌で嫌で仕方なかったです
子どもの前で平気で万引きをし、主人公に雇ってもらったにもかかわらず仕事先でまた盗みを働く
そして問い詰められると開き直って貧乏のせいにする
それでも主人公は再度手を差し伸べるんです
仕事先で見つけた腕時計
自分のポケットに入れる姿を見て、ああやっぱりなと思ってしまう
でもこの時はちゃんと返すから、この子は更生したのかと
でも主人公が母親の葬儀に行っている際に子どもが消毒液をこぼしてしまうと、それを隠そうとして不正を働いてしまう
そのために主人公は捕まってしまい、仕事を廃業することになってしまう
それでも彼女に手を差し伸べる主人公
どうして彼はこんな行動がとれるのか
俗物にはわからない何かが彼を動かしている
単純に愛なんかで片づけられない何か
理解できないけれど心が洗われるような作品でした