監督は、鈴木則文さん
出演は、佐藤浩市さん、石橋蓮司さん
公開は、1989年1月です
なんとまあ、佐藤浩市さんの若いこと
女優さんはピンク映画系の方が多く出演していて惜しげもなく裸体を披露
こちらの作品も原作があって作者は筒井康隆さん
このお方は自分の作品が映画化されると必ず出演するという出たがりの作家
映画の中でSF作品は文学賞を獲れないと言ってクラブで大騒ぎするのですが、これはまさに本心
純文学が一番なんて読者はちっとも思っていないのに、作者や出版社が勝手に思い込んでおるのだから困ったものです
会社の内情を暴露した小説を書いた人物が主人公
この主人公が最初に書いたのは地元の同人誌
ところがこの作品が話題になると同人誌仲間は複雑な心境
成功を喜ぶよりも成功をねたむのは人間としてはもっともなことかも
成功目前の主人公は文学賞にノミネートされると、今度は賞獲りレースに巻き込まれる
お金を渡し、身体を提供し、賞の獲得を画策するも見事に落選
次を目指して次回作を執筆するも出版社には全く相手にされない
どんどんと心を病んでいく主人公
そして自分の次回作を実行に移します
文壇のことをよく知る人が原作だから、映画のような賞獲りの内実はあるんでしょうかね
まあ出版社にとって賞を獲得することは売り上げに間違いなくプラスになること
それなら投資はいとわないのが普通のことですよね
でも幻滅だなあ
ちなみに主人公の乗っている車はいすずのアスカでしょうか