セント・オブ・ウーマン/夢の香り

監督は、マーティン・ブレスト
出演は、アル・パチーノクリス・オドネル
公開は、1993年4月
題名にウーマンと入っているので女性っぽい映画などと勝手に思い込んでいました
セントってのは香りって意味なんですね

ところがどっこいとっても男っぽい映画だったんです
そして圧倒的とも言えるアル・パチーノさんの演技
盲目の退役軍人を演じているのですが、彼が動き、彼が声を発するだけで画面全体をかれが支配することになっちゃうんです
最後の学校での演説シーンは、映画の中でも生徒たちが拍手喝采するのですが、観ているこちらも画面に向かって拍手喝采でした
そして家族との対面シーンで明かされる彼が盲目になった理由や彼の過去
走り続けて陸軍で出世街道を上っていた彼の挫折
そんな彼の面倒をみることになったエリート校の苦学生
無理矢理にニューヨークへ連れていかれ、彼の行動に振り回されることになってしまうのですが、彼自身も学校でのある事件に関係して苦悩の真っただ中にいたんです
主人公の行動に翻弄されながら、次第に彼の魅力も感じるようになる彼
主人公を絶望の淵から救い出し、自分の苦悩に立ち向かう
そして学校の懲罰委員会に出席した彼を後押ししたのは主人公
名作とはこういう映画のことを言うんですね