作者は、柳美里さん
出版は、河出書房新社です
30半ばの頃、文部科学省の研修を3週間受けたのですが、会場が上野公園側にあった研修センター
晴海になったホテル浦島から通っていたのでここを通ってました
もう30年近く前のことですが、当時は公園内にかなりのホームレスさんがいました
名古屋でも同様で働く図書館ではホームレスさんに関するご意見が絶えませんでした
それを思うと退職の頃には図書館にやって来るホームレスさんも減り、昔のように酔ってやって来て騒ぐ人はいなくなり、目立たないようにひっそりとしてみえました
この小説は上野公園に住むホームレスさんが主人公
これでもか、これでもかという不幸の連続
出稼ぎ、出稼ぎで家族を養い、家族と暮らす時間はほんのわずか
これからという時に息子が死に、これからという時に妻が死ぬ
孫が心配して同居する中での東京へ向かってのホームレス生活
今の上皇と同い年で、息子は天皇と同い年
うちは母親が上皇と同い年で、バン様が天皇と同い年だから少し似ている
そんな人たちが上野公園にやってくる際には特別清掃という名目で公園から追い出される
通り過ぎる上皇の車を見て手を振る主人公
そして上野駅のホームへ向かう
どうなったのかは書かれていないが苦しすぎる
生きようとする心にはやっぱり限界があるのだろうか