あのころのデパート

作者は、長野まゆみさん
出版は、新潮社です
お年は多分同じぐらい
デパート勤めもなさった方でデパートを知り尽くしています

デパートと言うのは私たちの世代にとって特別なところ
屋上遊園地に大食堂
大切な買い物といえばデパートでした
商品のブランドがどうのこうのと言われてない頃、デパートがブランドでした
そのデパートにも格がありました
梅田なら阪急、心斎橋なら大丸、難波はもちろん高島屋
梅田の阪神、心斎橋のそごう、阿倍野近鉄は格下です
それ以外にも松坂屋もあったのですが話題にならず
ですので高校の卒業式用のスーツを高島屋で買ってもらったのは誇りでした
まあその頃今みたいにスーツを売るお店がなかったのも事実
だから電車に乗ってデパートに行くのはこの本に書いてあるように行楽なんです
確かにデパートの地位は地盤沈下してますが、デパートは特別と言う意識があるから私たち世代はデパ地下のお店でも必死で並べるのです
今特別と感じれるところはデパートの地下ぐらいです
成城石井がいくら高級といっても勝てません