現地嫌いなフィールド言語学者、かく語りき

作者は、吉岡乾さん
出版は、創元社です
大学時代に日本史を専攻しながら専門の授業がからっきしダメだった
地理が好きなのに偏差値のいい方と思って選んだ罰

専門課程の授業は選択の余地がほぼない
日本史なら講読とかいう史料を読み解く授業もある
高校時代古文も漢文も苦手
その上くずし字も読まなければならない
今も読めないから当時も読めない
古文書研究会なるもに参加するもすぐに挫折
もちろん講読の単位は取得できず、翌年1年生に交じって再履修
この年は背水の陣でカンニングをし見事に単位取得
とほほほです
ところが一般教養の授業は大好きだったんです
好きな授業を選べるなんて高校時代には考えられない
教職課程を取った関係でどうしても履修しなければならない科目もありましたが、あとは選び放題
数行の科目案内を嬉々として読んで履修科目を決めました
ずっと覚えているのが知念先生の言語学と千葉先生の民俗学
千葉先生は夏期講習で民間伝承が柱だったような
テストで枕や新聞を踏むと怒られたことを書いて優をもらったのを覚えている
ところが知念先生の授業内容は覚えていないのに、この授業を履修したことはずっと覚えているというか頭にすりこまれている
そんな頭にこんな題名の本がインプットされたら読むしかない
結局パキスタンの言語の部分はほぼ理解できなかったけれど、嫌いだと言いながら出かけるフィールドワークの部分は面白くて旅行記かと思ってしまった
しかし実に体力勝負の学問じゃないですか言語学って
関係ないですけど「ハウス・オブ・カード」にアンダーウッドさん、日本語だと森下さんって名前になるんですかね
いやー、何となくいろんな言語でよく似た名前があるのかと