作者は、柚木麻子さん
出版は、文藝春秋です
何たる作家さんなんでしょう
読む手が止まらない
このいやらしい世界
ブログを書くことで認められ始めた女性と商社でバリバリと働く女性
出会うはずのない二人がブログをきっかけに知り合った
どちらもうまく友だち付き合いができない女性
そんな二人が知り合っていい感じになるけれど、長くは続かない
性格や生い立ちは真逆で共通点は友だちがいないことだけ
いつの間にやら主従関係
そしてご主人様はどんどんとエスカレート
このあたりの描写は鬼気迫る
それなのに強気なキャリアウーマンが会社ではこんな女と思っていた派遣社員に見事に反撃されて逆主従関係
一体どこまで行ってしまうのだとのぞき見根性丸出しになってしまう
そしてこの作家さんによくぞここまで書きましたねと言いたくなる
引きずり倒されて作品の中に引っ張り込まれる感じ
これは恐ろしい作品です
こんな作品を書いたら、後はどんな作品が書けるのでしょうか