オリンピック秘史 120年の覇権と利権

作者は、ジュールズ・ボイコフ
出版は、早川書房
ちょうど北京の冬季オリンピックも閉幕
感動をありがとうって感じの時に読んだのがこの本

さすが世紀のイベント言われるだけあってその利権たるや莫大なもの
それを牛耳るIOCさんの権力たるや想像を超えたもの
胡散臭く見えるバッハさんがオリンピックの金メダリストだったとは初めて知りました
招致活動に使われる尋常じゃない額のお金
票を金で買うとはこのこと
あれだけのプレゼンをやっても実際には全く関係ないとは
そして投票した理由も委員は明らかにしなくてよいとは恐れ入る
そして開催が決まってからのお金の使われ方も尋常じゃない
運営費という名目でまずは世間に公表
こんなにコンパクトなオリンピックを実施しますと国民にアピール
しかし実際には施設建設や交通整備の経費も必要で最終的には当初予算の数倍から数十倍のお金がかかってしまう
そしてそれだけのお金をかけて建設した施設は数十年で廃墟となってしまう
確かにテレビ中継を見てて感動するんですが、裏でこのような詐欺まがいの行為が行われているとなるとうーんですよ
マチュア精神が形骸化した今、スポーツと政治は別物も嘘ですね
ソ連って国は2008年の北京ではジョージア侵攻、2014年のソチではウクライナクリミア半島併合、そしてまた今回はウクライナ
目がそらされているときに何かをしでかすとんでもない国なんですね