切腹

監督は、小林正樹さん
出演は、仲代達也さん、三國連太郎さん
公開は、1962年9月です
皮肉がいっぱいに詰まった作品
武士道に対する痛烈な批判

武士として武士らしく生きることができるのは仕官しており生活に心配のない武士だけ
その上、実態は太平の世になり今のサラリーマンと変わらない生活
主人公が言いますが、なんとか流の使い手と言っても実戦経験のない武術
その反対側に実戦経験も豊富ながら太平の世になり町にあふれるようになった浪人たちがいます
心意気はあっても金はなし
内職に寺子屋の先生にと必死で生きているが、仕官の道はないも同然
切腹をすると言ったらあっぱれと仕官できた、何某の金銭が貰えたと
生活のために同じことを試みたらどうぞご勝手にと言われた浪人
腹を切るにも刀は竹光
それでもそれで切れと言われ辱めを受ける
主人公は彼の父親で同じ屋敷で切腹を申し出る
家老の語る武士の道
ちゃんちゃらおかしいとその考えを論破していく主人公
本音と建前と言ってしまえばそれまでなんですが、古い時代の生き残りが持つ強さを全身からあふれ出してるんですよ
時代は変わっただけじゃ済ませられない人として生き方
これは凄い映画ですわ