国商 最後のフィクサー葛西敬之

作者は、森功さん
出版は、講談社です
正直JR東海の須田さんにしても葛西さんにしても信じられない人
もう少し範囲を広げれば国鉄の分割民営化を進めた人たちは信じられない

もちろん当時の国鉄は瀕死の状態
膨大な赤字にお客のことを考えない無茶な組合活動
確かに分割民営化されたことでそれらは解消されました
今通勤に使っている大垣名古屋間だって昔は1時間に数本
大学に入ったころに使った豊橋名古屋間だって名鉄を使った方が値段も安くて速くて本数も多かった
ところが今や新しい車両で値段も時間もスピードも名鉄を圧倒
でも赤字は税金から補填されてチャラですからね
一時駅のホームに汽笛亭なるきしめん屋さんがあったのですが、こちらで働かされているのは組合活動に熱心だった国鉄職員という噂もありました
その人たちが定年を迎えたからかこのお店は民間になったとも
会社間の格差も広がる一方
もちろん新幹線を持つJR東海はウハウハ
そして次々と不採算路線の廃止
国鉄時代は新幹線の収入を地方に垂れ流したというけれどそれも一理あってのこと
交通インフラが崩壊した地方はどうなったのでしょうか
公共事業だから採算を度外視していいというつもりはありませんが、ちゃんと残すものは残さないと
それを率先して進めた人たちはこの人のようになれたんですね
だからリニアなんていらないって