活版印刷三日月堂

作者は、ほしおさなえさん
出版は、ポプラ社です
読む本が手元になくなって息子の本棚を物色したらこの本を発見
ポプラ社なので高校生ぐらいまでかと思ったらなかなか面白い

ストーリーもそうなんですが活版印刷の話がいっぱい出てくるのでそれが面白いんです
いまやコンピュータで何でもできちゃう時代
でも活字での印刷ってやっぱり違うと思うんですよね
それころ就職したころは和文タイプなるものがあってそれで図書館の目録用カードの元原稿を作成していた
そしてそれを基にオフセット印刷で書名カードや著者カードを作っていたんです
この和文タイプで背文字のない本の背表紙を作成していたのですが、最初はおっかなびっくり
でも慣れてくると並んだ活字から文字を拾うのはとても面白かった
やがてコンピュータ打ち出しのカードが主流になり、やがて図書館から目録カードは消えちゃいましたが
そんなことを思い出しながら印刷屋さんの場面を読んでいると懐かしいし、活版印刷で何かを作ってもらいたくなってきました
最初の方で出てくる自分だけの便箋と封筒なんてあれば最高じゃないですかね
そしてストーリーですが前を向きたくなるようなお話が満載
こりゃ侮っていた自分が恥ずかしいです
ちなみに読むふることをルビをふるって言いますがこれはルビーのこと
5.5ポイント活字はルビーと言うそうで、そこからきてるそうです