同胞

監督は、山田洋次さん
主演は、倍賞千恵子さんと寺尾聰さん
公開は、1975年10月
青年団が統一劇場の公演を行うまでのお話
山田洋次監督作品だけあって、寅さんにおいちゃん、おばちゃんも登場

 ある意味気恥ずかしくなるような作品
後半部分に長く映し出される統一劇場の公演シーンなどを見ているとやはり素人っぽいミュージカルとどうしても見えてしまう
山田洋次監督というと寅さんと思われがちだがその作品は骨っぽい
どちらかと言うと反体制的で左寄りである
別段左寄りが悪いと思っていないし、こういう時代だからちゃんと意見の言える時代であってほしいと思っている
大学時代を寮で過ごしたこともあり、うたごえだとか統一劇場などはなじみの深い世界
ギターをかきならして路上でシングアウトしたことなど思い出すと懐かしいより恥ずかしくなる
そんな世界が延々と繰り広げられる映画だから、見ていてふむふむと思いわするんだけれどどっぷりと浸ることはできない
何度も言うけるど恥ずかしい
実際このあと、統一劇場は見事に崩壊し、その後を引き継いだふるさときゃらばんは生きるためとはいえ、国からお金をもらい道路建設推進ミュージカルなどを演じているうちに倒産
青臭いだけではだめだけど、芸術が国からお金だの貰うとロクなことがないことを見事に証明
まあ日本図書館協会なるところが公益財団法人になりたくて文科省の言うことは何でもきくイエスマン団体になったのとおんなじようなもの
ちょっと前に書いた図書館戦争の自由宣言などあの団体は何とも思ってないのかもしれない
あれ、何書いとるんや