作者は、ポール・オースター
出版は、新潮社
どうして主人公にはこんな不幸がと思ってしまう
だけど泣ける悲しさではないんです
ある映画スターを追い続けた主人公
ハリウッドから忽然と姿を消した喜劇俳優
文章が巧みなのかフィクションとわかっていてもまるで実在の人物のような気がしてくるから不思議です
そしてその部分だけでひとつの作品に仕上がっています
そして主人公の人生
妻と子を亡くした後、また最愛の人を亡くしてしまう
喜劇俳優が生きていたことから始まるストーリー
この喜劇俳優が結びつけたのに、その妻によって絶たれてしまう愛
妻の望みはこの喜劇俳優の痕跡を消し去ることだったことから起こる不幸
これはなかなかの作品
映画好きならたまらないはず
だけど消えてしまった映画っていっぱいあるんですよね