殺人の追憶

監督は、ポン・ジュノ
出演は、ソン・ガンホキム・サンギョン
公開は、2004年3月
2時間を超える映画なのに長さを感じさせない
事件はサイコパス

最初は拷問のような強引な捜査に嫌悪感がつのる
しかし時代的には自白が事件のカギ
証拠主義なんて最近のこと
今ならこんなことは許さないけれどそれが時代というもの
だって映画の中に夜間の攻撃に備えた避難訓練の場面が出てくるのですから
それに合っているのが古臭さを感じさせる画面
シャープじゃなくてもやっとしてる
捜査をする刑事たちも泥臭い
ソウルから助っ人でやってきた刑事だって今の目から見れば古臭い
それでも証拠主義で捜査を進めようとするし、力による自白など否定的
でもこの刑事だって捜査の行き詰まりから壊れていく
頼みの綱のDNA鑑定もうまくいかない
彼のとった行動は否定してきた捜査方法
スーパースターの出てこない警察映画
そしてラストでも犯人は一度も顔を出さない
優しい手を持った犯人
あんたはどこにいるの
この展開が最後まで目が離せなくしているんだ
やっとわかったぜ