ミシシッピー・バーニング

監督は、アラン・パーカー
出演は、ジーン・ハックマンウィレム・デフォー
公開は、1989年3月
1964年のミシシッピ州でのあの事件の捜査記録
4歳だった頃、アメリカではまだ人権侵害は普通だった

自分の年齢から考えるとまだつい最近のこと
資本主義や民主主義の盟主たるアメリカでは普通に差別が行われていた
そして法律は出来たけれどいまだに差別はなくなっていない
もしかしたらいつまで経ってもなくないのかもしれないと思ってしまう
人種や宗教、出自や性などなどと差別の対象となるものは数知れず
単一民族国家に近く、宗教的には寛大な日本でも差別はいまだに存在しているのだから多民族、多宗教の国家ならなおさら
映画の話に戻ると根強い黒人差別の風土があるアメリカ南部の町での公民権活動家の行方不明事件
ジーン・ハックマンさんとウィレム・デフォーさんが演じるFBI捜査官が事件の捜査をするのだけれど地元の協力が得られない
それどころか妨害を受ける始末
解決の糸口はフランシス・マクドーマンドさん演じる犯人の奥さんの良心
社会にはびこる差別・不正に対する疑問
本当にこれしかないと思います
人が不当な扱いを受けていることに対する疑問や怒りを持つこと
そして黒人を揶揄する集会で小さな子どもが熱狂する姿を見てしまうと学校や親の教育の大切さも痛感
くしくも奥さんは黒人を差別する教育を受けてきたと語っています
本当に考えちゃう映画です
しかし、怪優と呼ばれるウィレム・デフォーさんとフランシス・マクドーマンドさんがとっても普通の人を演じているのが新鮮です