戦争とバスタオル

作者は、安田浩一さん、金井真紀さん
出版は、亜紀書房です
深イイ話などというものがありますがまさにそれですよ
温泉につかりながら平和について考える

「戦場にかける橋」で有名な泰緬鉄道とジャングルの温泉、沖縄の銭湯、韓国の沐浴場、毒ガス工場と銭湯、そして休暇村の大浴場
最初は単純な海外の温泉を訪ねる旅行記かと思ってました
全然違うんですよね
戦争が引き起こす加害者と被害者の錯綜する世界
国際条約を守らずに虐待を続けながら捕虜に建設させた鉄道
国際条約にさえ加盟せずに秘密に製造し続けた毒ガス兵器
そして植民地とした朝鮮半島
それしか道がなった朝鮮人兵士の捕虜虐待
読めば読むほど考えてしまう
作ってはいても使っているとはこれっぽちも知らなかった毒ガス兵器について知らされると戦慄
そして破棄された毒ガス兵器による現在も続く被害
そして加害者として製造に携わった人の健康被害
いったい何をしてきたのだろうと思うのだけれどそれが集団狂気の戦争
こんな時代、やっぱり考えないといけないなあなどと
お風呂のことでも知りませんでした日本人と韓国人の違い
1日の最後の息抜きとしてして湯につかる日本人と活力の源として湯につかる韓国人
だから韓国では朝から風呂屋がやっているとは目から鱗です