ゲット・オン・ザ・バス

監督は、スパイク・リー
出演は、リチャード・ベルザー、アンドレ・ブラウアー
公開は、1998年3月
百万人大行進に参加するためロスアンゼルスからワシントンへ向かう人たちの物語
西海岸から東海岸までのバス旅行

いつまで経ってもなくならない黒人差別
地位の向上や生活の向上を目指しても政府は中々動かない
それならば政府に働きかけようってことなんでしょう
ただこの映画の凄いところは登場する黒人たちをいい人だけとして描いていないこと
ゲイのことを徹底的嫌い、差別的な発言を繰り返す黒人
故障したバスの代わりにやって来たバスの白人運転手を言葉でいたぶる黒人
それなりの地位を得た黒人に対する痛く刺すような視線
それが全て差別され虐げされている思っている人たちが行っていること
いつまで経ってもなくならない差別の元凶を映画を観る人たちにさらけ出している
差別に苦しむのに差別を平気で行う
もっと下がいると思うことで心に芽生える安心感
人の感情にまで政策を行きわたらせることなどできないのでしょうか