監督は、イ・ファンギョン
出演は、チョン・ウ、オ・ダルス
公開は、2021年9月
この映画は1985年の韓国が舞台
就職して3年目に韓国はこんな世界だったのだと改めて考えてしまいました
朝鮮戦争の休戦協定後の韓国は不安定な軍事政権の時代
戦争中に民主主義もへったくれもなくて、それより恐ろしいのは共産主義の侵攻
大衆の不安を煽れば大衆は強いものについていくのが自然なこと
しかしその不安が政権の作り出したものであるのならとっても危険な世界
それをこの映画は描いているんですよね
権力者は警察からマスコミまですべて手中に収めているのだからとっても危険
この映画の諜報活動など人権なんてありゃしない
すべての個人情報が筒抜けなんですよ
そんな状況の中でも現政権に反対する活動家に政治家
人の命を尊いなんて思わない権力者の非情な行為
諜報活動をするうちにこの政治家の本質を見極めた諜報員
彼のとった行動はいかに
巨大な組織に働く者が簡単には組織に反旗を翻すことなんてできゃしない
でもそんな人がいないと組織って変わらないんですよね
ラストの場面なんてとっても名場面ですよ