警部

監督は、ジョルジュ・ロートネル
出演は、ジャン=ポール・ベルモンド、マリー・ラフォレ
公開は、1980年11月
敏腕警部が身分を隠しての捜査活動
それにしても無茶苦茶じゃないですか

今なら懲戒処分でしょ
爆弾を作ってヤクザ組織のカジノをぶっ飛ばすわ
親分さんを拉致して裸で放り出すわ
怪しい家には車で突っ込んでいくわ
コンプライアンスなんてあったもんじゃないです
でもやたらと世間の目がうるさくなった今、これが面白いんですよね
今や誰もががんじがらめにされる社会
警察官だって「おい、お前」なんて言っちゃあいけないんですよ
お話のパターンとしては黒澤監督の「用心棒」やマカロニウエスタンの「荒野の用心棒」などと同じパターン
ふたつの組織の間を上手く立ち回って両方を壊滅させるってもの
そこへ警察内部の腐敗までも盛り込んでます
この警部の弱点は一人娘
彼女が登場したときからこの子はストーリーのアクセントと思っていたら、やはり一方の組織に拉致されちゃいます
やはり誰にとっても家族は弱点です
まあ無茶ぶりを楽しむには最高の作品のひとつです