野獣の血

監督は、チョン・ミョングァン
出演は、チョン・ウ、チ・スンヒョン
公開は、2023年1月
このパターンはノワール映画の王道じゃないですか
友情と組織の思惑の中で揺れる男の葛藤

そこに貧乏が加われば完成です
施設で育った二人の男が違う組織でのし上がっていく
そしてその組織が対立する中でどう生きていくのか
元々組織から足を洗って愛する女性とペンションを経営するはずだったのにどこかで歯車が狂い始める
そしてその女性の息子が殺されてしまう
誰かが裏で糸を引いている
この息子を演じたのがイ・ホンネさん
あの『ドクター・キム・サブ』のシーズン3で気の弱そうな軍出身のフェローイ・ソヌンを演じた役者さん
テレビではすぐに自信を喪失するお兄ちゃんだったのにこの映画では刑務所帰りのチンピラ風ワルを演じててそのギャップに唖然
日本でいえば草彅剛さんのような役者さんに化けるような気がします
映画は結局友情よりも組織の思惑が勝つのはこれまたお決まり
今の時代組織や会社のために身を粉にするのは流行りじゃないですが、こういう映画を観るとそれもやっぱりそういう考えも組織や会社には必要なのかなとなどと思ったりもします