恐怖のメロディ

監督は、クリント・イーストウッド
出演は、クリント・イーストウッドジェシカ・ウォルター
公開は、1972年4月
この映画がクリント・イーストウッドさんの監督デビュー作だそうです
前半の張りつめた緊張感はさすが
そして中盤からは見事に失速

今でいうストーカーを題材にした作品
50年も前にこのあたりに目をつけていたとはさすがです
そして監督作で主演をつとめるというのも先駆者
今ならさしずめ二刀流などともてはやされるパターン
そして流れる音楽にこだわるのも昔から
エロル・ガーナーさんの「ミスティ」がこの映画のキーワードならぬキーミュージック
モントレー・ジャズ・フェスティバルの実写まで登場するのだから涙もの
本当に前半の女性の狂気は身の毛もよだつ恐ろしさ
残念なのはロバータ・フラックさんの「愛は面影の中に」流れる恋人との場面あたりから緊張感がぷっつりと切れてしまう
一気にテンポも悪くなり、ダラダラ感が出てしまう
残念ながらようやくラストまで持って行った感は否めない
でもデビュー作でこの視点はやはりただものではないですね
勝手に思っているのですが彼女の住まいのある場所ってエロル・ガーナーさんの「コンサート・バイ・ザ・シー」のジャケットにインスパイアされていませんかね