TOKYO YEAR ZERO

作者は、デイヴィッド・ピース
出版は、文藝春秋
戦後の猟奇殺人小平事件を扱った小説
作者はイギリスの方なんですよね

すいません、戦後すぐにこんな事件がおこっていることは知りませんでした
婦女暴行殺人事件
食料も手に入らない時代に食料が手に入るからと女性を誘い出して暴行殺人
この後、帝銀事件下山事件を題材にした小説も書かれています
ただ陰謀説のあるほかの事件に比べれば直情的とでもいうべき殺時事件です
正直に感想を言わせてもらえれば実に読みずらい
同じ文章の繰り返しに時々現れる太字の活字
そこで読んでるリズムが崩れてしまう
特に太字の活字はやっかい
読み飛ばそうと思ってもつい目に入ってしまって活字を追ってしまう
クソーって感じ
それに事件を追うだけでなく追う刑事の描写も長い
どうやら戦中は特高にいてかなりあくどいことをしたのに戦後のどさくさで他人に成りすまして警察に潜り込んだもよう
本来なら公職からは追放されるような人物
事件と彼の人生の二本立てですがこれも読みずらさを倍増
この東京3部作を読んでみたいのですがこのような作風だと少し躊躇
うーん、悩みどころです